好きなんだから仕方ない。
エイミア様の寿命が来るまでと絞り出したものの、規模が大きすぎてついていけていなかった。次の神を決める?エイミア様が選ばれていた?そのせいで亡くなる?俺たちがそれを阻止していた?悪魔に身を売って?

「いい加減、現実を見ろ!こいつらは皆、敵なんだよ!お前の敵なんだ!」

「何も知らないのはパルドメールだよ!・・・私、魔界にも呼ばれてるの。魔界の王ももうそろそろ交代しないと危うくて。・・・それで、神の住み処に行かないで魔界の王にならないかって。母の娘なら安心して任せられるって」

「・・・は?何言ってんだ・・・?お前・・・!自分が何を言ってるのか分かっているのか!?」

また、パルドメールさんはエイミア様に掴みかかろうとした。それ以外、意見を変える方法を知らないのかと思うほど何度も見てきた。その度に間に入って止めてきた。
二人の喧嘩を止める事が彼女を神の許へ行かせないよう引き留めているとは知らずに。もし、この中にいる誰かがその存在に気付いていて神の住み処に行かせないようわざと俺と彼女を恋人にさせようとしていたかもしれないという可能性も知らずに。
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