好きなんだから仕方ない。
ただ女中はそれを、俺がエイミア様の事を愛しているからだと誤解して諦めない。しつこいくらいにエイミア様の欠点や甘さを見付けてこんな世間知らずなんだと幻滅させるような事を言ってくる。本人の前では良い顔をして直接言わないのに。
俺は単純に、その女中とは気が合わない。例えエイミア様を愛していなかったとしても愛する事はないと断言出来る。
そもそも、性格が合わずに苛立ちしか湧かない。恋がどうのこうのの前に人として嫌いな性格なんだ。聞き分けのない、勘違いで諦めずに突き進む者というのは。
「エイミア様、就寝のお時間にございます。・・・エイミア様、失礼致します」
扉を叩いても反応が無かった。中で何かあったのかもしれない。扉の前で警備している兵士と共にエイミア様の自室へ入ると窓にもたれ掛かるように眠っていた。
命の心配は無く、心拍数や体温など一頻り確認した。ただ眠っているだけみたいだ。ベッドに移動させ、布団をかけてから一礼をして部屋を出た。
俺は単純に、その女中とは気が合わない。例えエイミア様を愛していなかったとしても愛する事はないと断言出来る。
そもそも、性格が合わずに苛立ちしか湧かない。恋がどうのこうのの前に人として嫌いな性格なんだ。聞き分けのない、勘違いで諦めずに突き進む者というのは。
「エイミア様、就寝のお時間にございます。・・・エイミア様、失礼致します」
扉を叩いても反応が無かった。中で何かあったのかもしれない。扉の前で警備している兵士と共にエイミア様の自室へ入ると窓にもたれ掛かるように眠っていた。
命の心配は無く、心拍数や体温など一頻り確認した。ただ眠っているだけみたいだ。ベッドに移動させ、布団をかけてから一礼をして部屋を出た。