好きなんだから仕方ない。
夢だったのではないかと思えるくらい、何も変わらないのに夢じゃない事は無くなった右翼が律儀にも痛みとして教えてくれていた。本当に、やっと守れたんだ。

「エミィ様。大丈夫か?傷」

「・・・うん。二人が運んでくれたの?ありがとう」

「気にするな。何と言ったかな。あぁ、メルシオとか言う神が治してくれてたぞ。後、他の神も使いも心配していた」

後でお礼を言いに行かなきゃ。来るまで待っていたいけどウデルクは責任感じてたら来てくれないだろうな。私が勝手に守りたくて庇ったんだからウデルクのせいじゃないのに。
また無理をしてとリッヅとシアラには叱られた。もう一人で使いを迎えに行かせないとか抱き締められたけど、あの子が使いになってくれるのならもう迎えに行く必要もないと伝えるとそういえばという表情に変わった。
パドメもメルシオの双子の妹であるヒアヤと一緒に来てくれた。
< 203 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop