好きなんだから仕方ない。
長男が起き上がって後ろから抱き締めるような形で私を引き止めたのだ。次男は次男で引いていた手を離さず引き下がろうとしない。
「何拘ってんだよ。お前にはたくさんの恋人がいるだろ。エイミアを巻き込むな」
「行かないでくれ」
「もう下手な芝居を打つのは止めましょう。それより今回の試練、どう勝ち抜くつもりですか」
互いを睨むような視線が和らぎ、二人とも頭を抱えて悩み始めた。長男をベッドに寝かせ、その隣で次男と椅子に座る。
何だかんだ考えた結果、二人と協力したらまた無かった事にされそうな気がするとしか分からなかった。それでも、例え王座に興味はなくても試練は受けなくちゃ。
最初、試練の内容を聞いた時はクロエラに調べてもらって本人が出てくるまで知っている事を黙っていようと思っていた。仕えてくれている皆を信じたいという気持ちがあったから。
「何拘ってんだよ。お前にはたくさんの恋人がいるだろ。エイミアを巻き込むな」
「行かないでくれ」
「もう下手な芝居を打つのは止めましょう。それより今回の試練、どう勝ち抜くつもりですか」
互いを睨むような視線が和らぎ、二人とも頭を抱えて悩み始めた。長男をベッドに寝かせ、その隣で次男と椅子に座る。
何だかんだ考えた結果、二人と協力したらまた無かった事にされそうな気がするとしか分からなかった。それでも、例え王座に興味はなくても試練は受けなくちゃ。
最初、試練の内容を聞いた時はクロエラに調べてもらって本人が出てくるまで知っている事を黙っていようと思っていた。仕えてくれている皆を信じたいという気持ちがあったから。