好きなんだから仕方ない。
別に約束は今日じゃなくても良かったでしょうに。ただの散歩など、普通に暮らしていれば何度も出来ると言うのに。
部屋の前にいた兵士に長男を運ぶよう頼み、女中に果物を用意するよう伝えに行ったクロエラを率いて長男の部屋へと向かった。別についていかなくても良かったのだろうけれど、この時は何となくついていった方が良いと思えてならなかった。
「ごめんね、クロエラ。付き合わせて」
「お気に為さらないでください。エイミア様の我が儘を聞くのも職務の一つです」
「ありがとう」
部屋に着いた後、長男が起きるまで外でも見ていようと窓の近くに移動すると扉が開いて次男が入ってきた。クロエラには出ていくよう言った次男は私の許へ急いで近寄ると連れ出そうと扉の方へ向かった。でも、予想外だったのだろう。
部屋の前にいた兵士に長男を運ぶよう頼み、女中に果物を用意するよう伝えに行ったクロエラを率いて長男の部屋へと向かった。別についていかなくても良かったのだろうけれど、この時は何となくついていった方が良いと思えてならなかった。
「ごめんね、クロエラ。付き合わせて」
「お気に為さらないでください。エイミア様の我が儘を聞くのも職務の一つです」
「ありがとう」
部屋に着いた後、長男が起きるまで外でも見ていようと窓の近くに移動すると扉が開いて次男が入ってきた。クロエラには出ていくよう言った次男は私の許へ急いで近寄ると連れ出そうと扉の方へ向かった。でも、予想外だったのだろう。