今夜、あなたに復讐します
車は利南子が出してくれていたので、駐車場にみんなで歩いていったのだが。
見合いの身上調査でも、こんなに訊いてこないだろうと思うくらい利南子が突っ込んで訊いてくる。
適当に交わしていたが、話に夢中になっていたせいか、利南子が側溝に向かい、足を滑らせた。
あ、という顔をした利南子の腕をぱしっとつかんで、こちらに引っ張ると、利南子は目をしばたたいたあとで、
「……ありがとう」
と言う。
「格好いいじゃない。
さっと助けてくれるとか。
あんた、男ならよかったのに」
「は?」
「あんたのおにいちゃんは何処?
おにいちゃんはいるの?」
美鳥が微笑み、
「訊く順番が逆ですよ、利南子さん」
願望が先に来てますよ、と言う。
「弟でもいいわ」