今夜、あなたに復讐します
 はは、と苦笑いして夏菜は言った。

 ……小学生の弟まで狙われている、と思いながら。

「兄が今、何処にいるのか私も知りません
 七代目が嫌で何処かに逃亡しちゃって」

「七代目?
 なにそれ、歌舞伎役者?」

 ……利南子さん、この世の中にはたくさんの七代目がいるのですが。

「あんたんち歌舞伎もやってるの?
 どうりでアクションがでかいと思った」

 やってませんうえに、衝撃的な新事実ですね、それ。

 私、身振り手振りが大きかったのか……。

 しかし、助けたのに、この言われよう。

 いろいろと納得いかない、と思いながら、夏菜は秘書室に戻った。




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