蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】

「陽性でした」
どう伝えるか悩んだが、私は結果だけを端的に述べることにした。それ以外の言葉はどう繕っても感情が混じる気がしてしまったのだ。
そんな私のその答えに蓮人兄さまは口元に手を当てると動きを止めた。

「そうか……」
蓮人兄さまの感情も読み取れない。私たちにはきっと言葉が足りないのは解っている。
しかし、いくら今、蓮人兄さまに何かを聞いて、その答えを聞いても心の底から信じられる気はしなかった。

この結婚の始まりが、やはり間違っていたのかもしれない。
それを言うなら、一番初めからだろう。自分の気持ちを隠して『結婚してください』そんなことを言ってしまった卑怯な私が引き起こしたことだ。

これからどういう運命が待っていたとしても、私はこの子を守る義務がある。
そう思うと、私はキュッと唇を噛んだ。
< 121 / 189 >

この作品をシェア

pagetop