蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
どれぐらい待てばいいのだろうと思っていると、鮮やかなラインがくっきりと浮き出る。

呆然と一人トイレの中で、その検査薬を見つめていた。
まだ、病院できちんと検査をしてもらっていない。そう思うもこのはっきりとした検査結果はかなりの確率で妊娠をしているということだろう。

ドクンドクンと自分の心臓の音だけが煩い。どうしよう。一番にその気持ちが湧き出てしまう。
自分自身の気持ちより先に、蓮人兄さまがどう思うのか……そのことが頭を浮かんでは消えていった。

しかし、このことは自分の中でもどこかで、覚悟というかわかっていた気もする。
少し落ち着くと、そっと私はお腹に手を当てた。どうであれ大好きな蓮人兄さまとの赤ちゃんは素直にうれしい。

そう思うと、大きく息を吐いてトイレから出ると、リビングの扉を開けた。

いつもならソファで仕事でもしている蓮人兄さまが、ウロウロと歩き回っている。そのことからも蓮人兄さまも落ち着かなかったことがわかった。
私が戻ったことに気づき、何とも言えない表情を浮かべて駆け寄る。

「どうだった?」
その表情からは蓮人兄さまがどっちがいいのかはわからない。
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