蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
「行こう」
ゆっくりと私から離れると、蓮人兄さまは靴を脱いで家へと入っていってしまった。
今のはなんだったの?
バクバクとする気持ちを抑えきれず、私はしばらくそこへ立ち尽くした。
「鏡花?」
どうしたんだ? と言わんばかりの蓮人兄さまの呼ぶ声に、私は我に返ると兄さまを追いかける。
いつも冷静で何を考えているかわからない蓮人兄さま。
ねえ。蓮人兄さまなぜ今私に触れたの?
どうしたら少しでも私のことを女としてみてくれる?
前を歩く大きな背中に、問いかけるように私は心の中で呟いた。