蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
リビングに入ると、さっきのことなどなかったような態度の蓮人兄さまは、慣れた手つきで骨ばった綺麗な手てネクタイを緩める。その姿に私は見惚れてしまう。
「先にシャワー浴びる時間は?」
「あっ、あります。その間に準備をしておきます」
ぼんやりとしていた私は慌てて答えた。
そんな私を気にすることなく、蓮人兄さまは小さく頷くと、ネクタイを抜き取りジャケットを脱ぐ。
私が女として見られたいと思っていたのに、自分が男の蓮人兄さまにドキドキしてしまう。
昔は頼りになる蓮人兄さまはが好きだったが、今はなんとも言えない複雑な気持ちだ。
今の蓮人兄さまは雰囲気も、何もかもが記憶よりと違う。それが悪い方向へとはいかず、私の中で更に気持ちが募る。それが歯がゆくて、もどかしくて、自分でどうしようもない感情が渦巻いていた。
今まで真翔君と一緒にずっといたって、こんな気持ちになったことはない。
蓮人兄さまは少しの時間一緒にいるだけで、私の気持ちをかき乱す。