蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
並べられた食事に、少し驚いたように目を見開いた蓮人兄さまだったが、クルリと踵を返すとキッチンの奥にあるパントリーへと向かう。
「ビーフシチューだよな。赤ワインでいいか?」
「あっ、はい」
何も言われなかったことにホッとして、更に一緒に飲むためのワインを慣れた手つきで開けてくれる蓮人兄さまから目が離せない。
「早く座れよ」
立ち尽くしていた私を促すように、蓮人兄さまがワインをテーブルに置くと私の椅子をひいてくれる。
当たり前だが、今まで横にいた女性にもこうしてきたのかなと、嫌な想像をしてしまい、慌ててその思考を追い出す。
せっかく蓮人兄さまが私との食事のためにと、こうしてワインを注いでくれているのだ。
そう思うと、私はボルドーの液体を眺めた。