寂しい姫と不器用王子

モヤモヤすること1ヶ月。

確かに、進展はした。スキンシップは増えた。

でもだからって、言葉での好きが欲しくないわけじゃない。

スキンシップを拒絶しないってことは、好きってことじゃないの?って思うんだけど…違うのか?


夜、ベッドでキスしていると。少し、我慢できなくなってくる。

姫莉の隣に寝転んで優しく唇を重ね合わせていたが、その唇を舌で強引にこじ開けて、舌を絡ませる。


「はぁっ…んんぁっ」


姫莉は息を漏らす。2人の唾液が絡み合う。もう、2人の唾液が混ざり合って、どちらの唾液か分からないまである。

俺は姫莉を仰向けにさせて、両手首を掴んで、体重をかけないように上に乗る。さっきのキスのせいで姫莉の息は上がっている。

やば…めっちゃ唆る。

首筋に唇を沿わせてみる。はむはむと頬張るように唇を動かす。


「んっ」


なんとなくやってみたけど、やっぱ首弱いか。
顔を上げて、またキスしてみる。勿論舌を絡ませて。
今の俺、止まれる気がしない。この可愛くて大好きな子をめちゃくちゃにしたい。

手首を解放して、ショーパンから見える太ももに手を伸ばして撫でる。中に手を入れようとした瞬間、


「や、やめて…」


と言ってきた。


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