その瞳に涙 ― 冷たい上司の甘い恋人 ―





『れーこさん、何時に着く?』

新幹線に乗り込んだ私が、ようやく落ち着いてスマホを見ると、広沢くんからメッセージが届いていた。

気が付かなかったけれど、それは随分と前に送られてきている。

けれど時間的に、広沢くんは勤務時間内のはずだ。

返信はこないだろうけど、昼休みにチェックはできるだろうから。そう思って、メッセージを返しておく。


『仕事中にごめんなさい。昼過ぎには着く予定』

そんなメッセージを送ったら、すぐに既読が付いて、1分も経たないうちに返信がきた。


『俺、今日休み。れーこさんに早く会いたいから、有給とった』

「え?」

思わず大きな声が出て、隣の席の人に怪訝そうな目で見られてしまう。

慌てて口元を押さえると、しばらく考えてから広沢くんにメッセージを送る。


『わざわざ休まなくたっていいって言ったじゃない。それに、この前の週末、そっちで会ったでしょ?』


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