その瞳に涙 ― 冷たい上司の甘い恋人 ―


「早く仕事終わったらね」

「早く終わらせてください。じゃぁ、またあとで」

私の頭をふわりと撫でた広沢くんの手が離れて、少しずつ足音が遠ざかる。

完全に一人きりになって、残りのパスタにフォークを絡めたけれど。

今度は胸がいっぱいで、料理の味がよくわからなかった。

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