イジメ返し―新たな復讐―
「久しぶりにきたけど、この部屋マジでダサい。まさに、アンタの部屋って感じ」

部屋に入るなり、辺りを見渡したカスミちゃんはわたしのベッドに腰かけてあぐらをかいた。

そんな文句を言うなら帰ってもらっても構わないのに、と心の中で吐き捨てる。

人の家に来て早々にベッドに座り、汚い靴下のままあぐらをかくなんて信じられない。

その隣に座った志穂ちゃんもかすみちゃんと同じようにあぐらをかいた。

「あの……今日はどうしてうちに……?」

床に座り二人にそう尋ねると、二人は目を見合わせてにやりと笑った。

「うちら今さ、動画投稿にハマってんの。でさ、ちょっとおもしろいの撮れないかなぁ~って」

「動画……?」

「そう。ねぇ、踊ってよ。これなんだけどさぁ~」

カスミちゃんはそう言うと、スマホの画面をわたしに向けて最近話題のアイドルのダンスを見せた。
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