嫁入り前夜、カタブツ御曹司は溺甘に豹変する
あの指で私に触れて……って、なにバカな妄想しているのよ!
おかしい。私、こんなんじゃなかったのに。
仁くんに抱きしめられた日からどんどん欲求不満になっている。
「こんな感じで切ってみて。ゆっくりでいいから、焦らないで、丁寧に」
真面目に教えてくれている仁くんに失礼だったと反省して煩悩を退散させる。
弥生さんの教えのもとで野菜は何度か切ったし、カレーの具材は大きめでいいので案外簡単にカットできた。
「いいね。上手上手」
褒められて気分がよくなる。
次に鍋に油を入れて具材を炒める。背後に仁くんが立って私の顔のすぐそばで「焦がさないように」と言った。
近い。息がかかる。そして男らしい低い声に胸が小さく鳴る。
発狂したくなるのを必死で堪えていると、「うん、それくらいで」と、またもや耳もとで囁かれて腰が砕けそうになった。
おかしい。私、こんなんじゃなかったのに。
仁くんに抱きしめられた日からどんどん欲求不満になっている。
「こんな感じで切ってみて。ゆっくりでいいから、焦らないで、丁寧に」
真面目に教えてくれている仁くんに失礼だったと反省して煩悩を退散させる。
弥生さんの教えのもとで野菜は何度か切ったし、カレーの具材は大きめでいいので案外簡単にカットできた。
「いいね。上手上手」
褒められて気分がよくなる。
次に鍋に油を入れて具材を炒める。背後に仁くんが立って私の顔のすぐそばで「焦がさないように」と言った。
近い。息がかかる。そして男らしい低い声に胸が小さく鳴る。
発狂したくなるのを必死で堪えていると、「うん、それくらいで」と、またもや耳もとで囁かれて腰が砕けそうになった。