【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
危機一髪……!!
「追放されるかと思った……」
私は胸をなで下ろし、ぺたんとその場に座り込んだ。
「ったく。お前の部屋でもあるんだから入ってればいいだろ」
「ごめん……虹くんが、寝てると思って」
ジッと私を見下ろした虹くんと目が合う。
「俺のことは気にしなくていいから。自分の心配だけしてなよ」
塩攻撃されて、言い返す余裕なんてなかった。
口を結んだまま、この岩塩めっ……と、虹くんを見ていたら、
「……お前女子なんだし。それだけでもリスクあんだから。わかったの?」
「……うん」
今度は棘のない口調に私が拍子抜け。