【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2


「お、お兄ちゃんに変なこと聞かれたり言われたりしてない!?」


「変なことじゃないけど、質問されたり。あとはお前の兄貴の昔話し聞かされてた」



……なんだって!?



「ま、まさかそれって……バレンタインにもらったチョコの数の自慢とかではない!?」



口数の少ないお兄ちゃんだけど、それだけは子供の頃から毎回決まって自慢していたのだ!


そのチョコの大半を隠れて私がたいらげたことを虹くんにバラされてしまったかも……と心配になる。



「違う。ただ、お前のことすげぇ心配してんだってことはわかったよ?」



穏やかな虹くんの声が私へと向けられた。



「お兄ちゃんが、私を……」



思い返せば、星祭りでもそうだったのかもしれない。

< 323 / 369 >

この作品をシェア

pagetop