俺様パイロットに独り占めされました
「!?」
「これでお前も同罪だ」
どこまでも太々しく、不遜に言って退けられて、私の頭はカーッと熱くなり……。
「さ、最低っ……!」
先ほどのCAと同じ捨て台詞をかまし、大きく右手を振り翳した。
遠慮なく払った手が、彼の左の頬に命中して、バシッという破裂音がロビーに響く。
「いっ……つう……」
さすがに、私が殴るとは思ってなかったのか、久遠さんが小さな呻き声をあげた。
そして、またしても不快気な目をして、ギロッと睨んでくる。
「いってえな。なにするんだよ」
「な、殴られて当然のことをしたのは、そっちでしょ!?」
頭から蒸気が噴きそうなほど、怒りで顔を真っ赤にして、私は相手が誰とかも忘れて怒鳴った。
その剣幕にちょっと呆気に取られた様子で、目を丸くして頬を摩る久遠さんに、くるっと踵を返す。
「あ、おい」
彼はなにか呼び止めようとしていたけど、こっちはもうそれどころじゃない。
怒りと興奮とパニックで、頭の中はもうひっちゃかめっちゃか。
一つだけはっきりしてるのは、彼がさっき言った通り、私は業務中ですぐに持ち場に戻らなきゃいけないという世知辛い事実だけ。
私は、それ以上久遠さんの顔を見ることもできないまま、脱兎の如く逃げ出したのだった。
「これでお前も同罪だ」
どこまでも太々しく、不遜に言って退けられて、私の頭はカーッと熱くなり……。
「さ、最低っ……!」
先ほどのCAと同じ捨て台詞をかまし、大きく右手を振り翳した。
遠慮なく払った手が、彼の左の頬に命中して、バシッという破裂音がロビーに響く。
「いっ……つう……」
さすがに、私が殴るとは思ってなかったのか、久遠さんが小さな呻き声をあげた。
そして、またしても不快気な目をして、ギロッと睨んでくる。
「いってえな。なにするんだよ」
「な、殴られて当然のことをしたのは、そっちでしょ!?」
頭から蒸気が噴きそうなほど、怒りで顔を真っ赤にして、私は相手が誰とかも忘れて怒鳴った。
その剣幕にちょっと呆気に取られた様子で、目を丸くして頬を摩る久遠さんに、くるっと踵を返す。
「あ、おい」
彼はなにか呼び止めようとしていたけど、こっちはもうそれどころじゃない。
怒りと興奮とパニックで、頭の中はもうひっちゃかめっちゃか。
一つだけはっきりしてるのは、彼がさっき言った通り、私は業務中ですぐに持ち場に戻らなきゃいけないという世知辛い事実だけ。
私は、それ以上久遠さんの顔を見ることもできないまま、脱兎の如く逃げ出したのだった。


