君がいたから

家に帰って、部屋に入ると
ワクワクしながらスマホのを開いて、Lineのアイコンをタップする。


『体調、大丈夫 ?
何かあったらすぐ病院来て 』


「はぁ………」

心配してくれているのは嬉しい…

でも体調のことばかり…

何かが引っかかって気持ちが沈んでしまう


さっき、2人にあんなこと言われるまでは
主治医として気にしてくれれば良いと思ってたのに…


蓮先生にひとりの女の子として気にしてほしい…
そんな感情が心の奥にある。



私、何変なこと期待しているんだろう ?

蓮先生のことを異常なくらい意識してしまう。

蓮先生にとって私は患者なんだから、体調以外興味ないのは当たり前のこと

なのに、胸の奥がチクリと痛む



『大丈夫。元気だよ 』


無難にそれだけ打って、返信してスマホを閉じようとしたとき、またスマホの着信音がなる。


『安心した。
じゃあ、土曜日
楽しみにしているね♡ 』


『はい、蓮先生に会いたいので楽しみにしています(^^) 』


最後に♡マークついていたから
気分が上がってしまって、会いたいなんて送ってしまった。



やっぱり私、蓮先生のことが好き。

恥ずかしさでいっぱいになったけど
そう確信してしまった。


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