直球すぎです、成瀬くん
「え……じゃあ成瀬くんも…」
「俺は別に…」
「おーいそこの2人!こっち来て一緒に見ようぜ!」
私たちに気づいた宮城くんが声をかけてくれる。
「…成瀬くんも、一緒に見ましょう…?」
「……わかったよ…」
宮城くんの言う通り、近くで見る実物はとても可愛かった。
あの愛くるしい目……ただ歩いているだけなのに癒される………
「…ねね、ゆずゆず」
「……?」
隣でレッサーパンダを見ていた宮城くんが突然、内緒話をするみたいなトーンで私に話しかけた。
「俺、ももちゃんと仲良くなりたいからさ、それとなく2人きりにできるタイミングあったら協力してくれない…?」
思いがけない内容に、私は思わず目を丸くした。
……そ、そういうことだったの………!?
「てことで、ゆずゆずもできるだけ成瀬と一緒にいて」
ね、と私に笑顔を向けた宮城くんに、私は自然と頷いていた。
まさか、宮城くんがそうだったなんて……全然知らなかった……
けれど、惹かれるのはよくわかる。だって百叶は美人だし頭もいいし気配りもできる完璧な女の子だもん…!
宮城くんのことはまだよく知らないけれど、悪い人ではなさそうだもんね………玲可ちゃんも、クラスのみんなが宮城くん好きだって言ってたし……!
それに、あの成瀬くんにあんな風に向かっていけるなんて……うん、きっと大丈夫。