直球すぎです、成瀬くん
ーーー枕元に置いたスマホが鳴ったような気がして、目を覚ました。
スマホに手を伸ばし、時間を確認する。
……1時間くらい寝てたかも…
そして、LINEの通知が1件入っていた。
【おまえどこいんの?】
……成瀬くんだ……
寝ぼけ眼で誰からのメッセージかはちゃんと見れていないけれど、その文面を見ただけで、相手はすぐにわかった。
何度か瞬きを繰り返して、メッセージを開く。
【保健室で少し休んでました】
返信して、ゆっくり起き上がる。
頭がボーッとする感じもなくなったし、そろそろ教室戻ろう…
ベッドから立ち上がろうとした時、保健室のドアが開く音がした。
…あ、先生戻ってきたのかな……
「せんせ…」
「何してんの…」
「…な、」
成瀬くん……!
勢いよくカーテンを開けた主は、先生ではなく、少し息を切らした成瀬くんだった。
「何でこんなとこに」
「え…っと、少し体調悪くなってしまって…でも、もう大丈夫なので…!教室戻ります」
「ホントかよ」
そう言うと、成瀬くんの右手が私の顔に向かって伸びてくる。
えっ…何………!?
突然のことに驚いた私は、その手を避けようと体を捻ったけれど、バランスを崩してそのまま後方へ倒れ込んだ。
反射的にギュッと瞑っていた目をそっと開けると、目の前には、私を見下ろす成瀬くんがいた。
「…っ、」
そしてどういうわけか、成瀬くんの顔がどんどん近づいてくる。
私は思わず、再び目をギュッと瞑った。