直球すぎです、成瀬くん
ホテルからは、電車で一本で到着した。
「うわあ………!」
目の前に、どこまでも続く鮮やかな鳥居の数々。
トンネルのようにずっとずっと向こうまで続いていて、隙間から朝の日の光が差し込んで、石畳がキラキラと浮かんでいる。
これが、伏見稲荷大社………
……本当に、教科書で見たままだ………!
むしろ、実物の方がずっと綺麗だ。
この鮮やかな朱色も、風の音も、空気も……どれもここに来ないとわからないことばかり。
「…す、すごい……」
「……何か、言葉を失っちゃうね…」
私たちはこの景色を、静かに目に焼き付けるように見つめていた。
そして、電車とバスを乗り継ぎ、次の目的地へ。
「着いた〜金閣寺!」
「人すごっ」
「はぐれないようにしないとね」
私たちと同じように制服を着た生徒の姿や、もちろん海外の観光客もたくさん来ている。
中に入り道なりに進んでいくと、奥の方に、黄金に輝く寺院が見えてきた。
「うわあ!うわあ!すごい!」
「本当に金ピカだ……!」
すぐさまスマホを取り出し撮影する玲可ちゃんとまりなちゃん。
「すごい!教科書のまんま!」
「池に反射してるのもいい感じに撮れた…!」
…本当に、こんなお寺が存在するなんて…
こんなに美しいものを、その時代の人たちはどうやって作ったんだろうと、写真を撮りながらふと考えた。
……本当に、すごいなあ………