直球すぎです、成瀬くん
抹茶蕎麦に、抹茶パフェ。
運ばれてきた、これ以上なく京都らしいメニューに、私は思わず目を輝かせた。
お腹を空かせていた私たちは、全員で手を合わせるとそれぞれが黙々と食べ進める。
「……あっという間に食べちゃった…」
お蕎麦もパフェもとても美味しかったし、歩き疲れていた体に染み渡った。
初めて友達とシェアして食べたパフェ。
まさか、私の高校生活の中でこんなことができるなんて……
感動の余韻にしばらく浸ってしまう。
「じゃあ、そろそろ京都駅移動する?」
「そうだね、お土産買わなきゃだし」
温かいお茶を飲み干し、私たちは大満足のカフェをあとにした。
「やばー!ここめちゃくちゃあるよ!見よ!!」
バスに乗り京都駅の駅ビルに入ると、そこかしこにお土産屋さんがずらりと並んでいる。
八ツ橋、バウムクーヘン、チョコレート、クッキー…何度見てもどれも美味しそうで、持って帰るお土産がまた増えてしまう。
……とは思いつつも、結局またたくさん買ってしまい、キャリーケースに入りきるかな、と少し不安になった。
「大満足〜〜!」
けれど、まりなちゃんをはじめ、みんなの嬉しそうな顔を見たらそんな不安なんてどこかへ消えた。
「…あ、そろそろ18時だね」
「…ほんとだ、まって早すぎる〜〜」
「点呼遅れるといけないから、そろそろホテル戻ろっかあ」
18時にはホテルに戻らなきゃいけないスケジュールだったので、私たちは惜しみつつも京都駅を出る。
「おーおかえり、どこ行ってきたんだ?」
「伏見稲荷でしょー、金閣寺でしょー、あとパフェ食べて、さっきまで京都駅で買い物!」
「おお、そりゃよかった、楽しかったか?」
「楽しすぎて時間足りないよ先生〜」
ホテルに戻ると、ロビーで先生たちが生徒を迎えていた。
「よし、じゃあこれ」
「……え、なにこれ?」
まりなちゃんが、先生から差し出された白い箱を不思議そうに見る。
「おい土屋、忘れたのか?今日の夜メシの行き先クジだよ。先生説明してたろ、同じ番号の人たちで同じとこ行くって」