直球すぎです、成瀬くん
私が引いた番号は2番。
百叶は1番。
まりなちゃん3番、玲可ちゃん4番。
見事に全員バラバラ…………
私が引いた2番は、18時30分にロビー集合なので、時間になるまで部屋で荷物をまとめることに。
「…あ、じゃあそろそろ私行くね」
一緒に部屋に戻り荷物をまとめていた百叶が、時間を確認すると立ち上がった。
「戻ってきたら、温泉一緒に行こうね」
「うん…!」
先に集合時間を迎えた百叶が部屋を出ていく。
荷物をまとめ終えると、私もちょうどいい時間になっていた。
…私、大丈夫かなあ……
いつもなら百叶と一緒だし、こういう機会こそまりなちゃんや玲可ちゃんと一緒になれる可能性だってあったのに、まさかの全滅……
不安を抱えながらロビーへ向かうと、先生の誘導でみんなバスに乗り込んでいた。
私もそれに続き、少し重い足取りでバスに乗り込む。
バス内は、女子たちは仲良しグループが一緒になったのかほとんど固まって座っていた。
うそ……そんなこと………
どこを見回しても、女子グループが固まっている…
………ど、どうしよう……
ふと目に入った、1番前の空いている席。
……ここに…
座ろうとして、何か視線を感じてその方を見ると、真ん中あたり、窓際で1人で座っている成瀬くんと目が合った。
成瀬くんは自らの隣の席を指して『ここに来れば』と合図する。
……た、助かった………
直感的にそう思った私は、迷わず成瀬くんの隣の席へ向かう。
「…あの、ありがとうございます…!」
「…別に。あそこでぼーっと突っ立ってる方が迷惑だし」
「…!…そ、そうですよね…」
…な、何だ……いや、そうだよね……
てっきり、困っている私を見兼ねて合図してくれたのかと……自惚れすぎだ、私………
成瀬くんの横で縮こまる私を乗せたバスは、しばらくして出発した。