直球すぎです、成瀬くん
周りは賑やかで、バス内のあちこちから楽しそうな笑い声が飛んでくるので、私と成瀬くんの間に流れる沈黙がやけにはっきりと感じた。
「……あ、あの…」
「……何」
「…み、宮城くんは…?」
窓の外に目をやる成瀬くんに、私は思い切って声をかける。
いつも通りの気怠げな顔で振り向くと、そのまま頭を背もたれに預ける。
「…違う番号」
「…そ、そうですか…」
これ以上何かを話すつもりはない、という感じで、そのまま成瀬くんは目を閉じてしまった。
………どうしてだろう…
何もないはずなのに、気まずく感じるのはどうして……?
……周りが賑やかなのと、座席が思ったよりも近いせいかな………
よくわからない空気感の中、バスは目的地のお店へ到着した。
到着したお店は、いかにも京都らしい和風な雰囲気で、畳や障子、さらには中庭に池も見える。ライトアップされていて、水面がゆらゆらと揺れているのがわかる。
「好きなとこ座れー」
先生のその声を聞いた生徒は、続々と座布団の上に座り始める。
私も慌てて、空いていた端の座布団を確保する。
「隣いいー?」
「…っえ、あっ…はい、どうぞ…!」
私が座った直後、頭上から声が降ってきた。
咄嗟に返事をして顔を向けると、見たことのない女子が後ろに数名の女子を連れていた。
「ありがとー」
大きな目を細めてそう言うと、その子は私の隣に座った。
同じクラスなのか、仲良しグループなのかはわからないけれど、私の左隣からは、きゃっきゃと楽しそうな声が聞こえてくる。
……百叶、今頃どうしてるかなあ………
「ねえ、何組?」
「……え…?」
そんなことを考えていたら突然、隣の女子が振り返った。