直球すぎです、成瀬くん



丸くて大きな目が、私を真っ直ぐに見ている。


「…っえ、と、2組です…!」

「2組かあ、通りで見たことないと思った!あたしたち5組だからさー」


5組……てことは、まりなちゃんと同じクラスだ…!



積極的に話してくれる子で、今日はどこ行ってた?何食べた?などの話をしていたら、可愛らしく豪華な料理が運ばれてきた。


仕切りのついた器の中に数種類の料理が少しずつ盛り付けられていて、可愛らしい見た目な上に、初めてちゃんと見る京料理に胸が躍る。


全員のもとに料理が運ばれると、先生の「いただきます」の声にみんなが手を合わせ、夕食の時間が始まった。


初めて見る料理を、わくわくしながら口に運ぶ。



……美味しい………!!

これは、西京焼きかな……?初めて食べた、美味しい…!!


出汁巻き卵、煮物に天ぷら………全部美味しい……!!



味に感動していると、左隣から声が飛んできた。


「ねえ、コレ何かわかるー?」


その子は、器の中に入っている、綺麗に折り畳まれたクリーム色の艶々した料理を指している。


「あ……それは、湯葉だと思います…!」

「ユバ?えー初めて聞いたー」


ねえコレ湯葉って言うんだってー、とその子はさらに奥に座っている友達に向けて声をかけた。


「え、じゃあコレは?」

「これは、西京焼きだと思います…!」

「あーそれはなんか聞いたことあるかも!」



完全に1人だと思っていた夕食だったけれど、その子が何度か話しかけてくれたおかげで、少し賑やかな時間を過ごせた。





< 194 / 202 >

この作品をシェア

pagetop