直球すぎです、成瀬くん




「……私が、そういう風に変われたのってきっと……うん、成瀬くんのおかげだと思う…!」

「……あっそ」


感謝の意味も込めて成瀬くんを見たのに、成瀬くんは目を合わせることなくまた、窓の方を向いてしまった。



……あれ、私変なこと言った………?

…い、言ってないよね………?



けれど成瀬くんは腕組みをして、もう会話は終わったと言わんばかりの雰囲気で、こちらを向くことはなかった。



……変な成瀬くん。


私は気にするのをやめて、今度こそ、百叶に連絡をするべくLINEを開いた。


……あ!ちょうど百叶から連絡来てた………



と思った瞬間、左肩に重みを感じた。


「え……」


そっと顔を動かして確認すると、どういうわけか、成瀬くんの頭が私の左肩に載っていた。


な、何で…………!?



「……あ、あの、成瀬くん……?」



控えめに声をかけたものの、返事はない。


……もしかして、寝てる………?

………この、短時間で………?



…あ、今日たくさん移動して、疲れてたのかな……



そんなことを考えたら起こすのも悪い気がして、私は成瀬くんを起こさないように、頑張ってそのままの姿勢をキープすることにした。



…けれど……やけに、左肩が緊張する。


そして心臓は、このよくわからない緊張感でいつもより速く動いている気がする。



……このドキドキはきっと、成瀬くんを起こさないようにしなきゃいけないって気持ちからくる緊張感のせいで、このバスの中、他の生徒もたくさんいる中でこんな状況になっているからで………うん、大丈夫、原因のわからないドキドキじゃない、うん……きっとそう、大丈夫…………






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