直球すぎです、成瀬くん
しん、と静まり返った部屋の中には、時々誰かが寝返りを打つ布団の音と、外で遠くから聞こえる車のエンジン音だけが聞こえる。
………ね、眠れない…………
たくさん歩いて疲れているはずなのに……
目を閉じたらそのまま眠れると思っていたのに、全く眠れない。
寝ないと明日起きられなかったら大変だし、万が一寝坊なんてしたらみんなに迷惑をかけてしまう。
…早く寝なきゃ……
けれど、ずっと目を閉じていても全く眠れる気がしない。
寝なきゃと思えば思うほど目が覚めてくる気がする。
眠気もどこかへ行ってしまう。
…どうしよう……というか、今何時だろう………
枕元に置いたスマホを手に取り布団の中で時間を確認すると、1時半を回ったところだった。
……一瞬だけ、ほんの少しだけ、部屋の外出て歩いてこようかな………少し歩いたら眠れるかもしれないし……
……うん、そうしよう…
私はそっとベッドから起き上がり、3人を起こさないように静かにドアを開けて外に出た。