直球すぎです、成瀬くん
周りの音が聞こえなくなるくらい、自分の心臓の音が耳の奥でドクドクと脈打つ。
「…でもこれじゃあ、せっかく仲良くしてくれてる3人に申し訳なくなってきて……ずっと私だけ、みんなに対して壁作ってるみたいに思えてきて…変わりたいって思った。………けど、やっぱりまだ少し怖くて……小さい頃からずっとこうしてきたから、やっぱり嫌われたくないって思いが強くて……私が今こんなこと言ったらみんなどう思うかなって…考え始めるとやっぱり怖くなって、言えなくなる時がある…」
3人の顔を見ていたのに視界が急にぼやけ始めて、私は慌てて握り締めた手に目線を移した。
「………何だ、そういうことか」
「…………え、?」
どこか納得したかのような玲可ちゃんの声がして、私は思わず顔を上げた。
「なるほどね〜、やーっと謎が解けた気分!」
まりなちゃんも、いつもと変わらない明るさでそう言った。
百叶も、安堵したように私を見つめた。
「あたし、柚のこと好きだよ!可愛いし、あたしが何言っても笑ってくれるし!」
「しょーもないこと言ってもいつも笑ってくれるもんね」
「チョット玲可、それは余計!」
ぺし、と肩を叩いたまりなちゃんに「ごめんごめん」と笑った玲可ちゃんが続ける。
「嫌われたくないって、そもそも柚が自分を隠して思ったこと言ってない時点で、あたしからすれば嫌う要素ゼロだし」
「……え………」
「…好きかそうじゃないか、お互いちゃんと話した上で感じて、少しずつ、そう思うようになるものってことだよね」
ゆっくりと、言葉を選ぶように話す百叶。
「そう。本当の柚を見せてくれてないのに、勝手に嫌いになんてなれるわけないじゃん」
玲可ちゃんは力強く言うと、私の肩を小突いた。