直球すぎです、成瀬くん
「…何が」
「私がこうやって不安になった時も、変わりたいって思った時も、私に真っ直ぐ言葉を届けてくれる。大丈夫だって、思わせてくれる。成瀬くんがいたから、私は変われたんだと思います。だから、本当に、ありがとうございます…!!」
成瀬くんは一瞬目を丸くしたあと、自身の前髪をくしゃっと掴んだ。
「……何急に。怖いしうぜえ」
言葉こそ強いものの、口調では本気でそう思っていないのが何となくわかる。
「……おまえかわいーんだからさ、もっと自信持てば?」
「…へ……」
突然振り返ったかと思ったら、成瀬くんの右手が私に伸びてくる。
思わずギュッと目を瞑った。
ーーーガタン、と音がして、そっと目を開けると、立ち上がって鞄を肩にかけた成瀬くんがいた。
「帰んぞ」
「…え……」
「もうそれ書き終わったんだろ、ここさみーからさっさと出るぞ」
「っえ、あっ、はい…!」
さっさと教室を出てしまう成瀬くんを追って、私も慌てて荷物をまとめて教室を出た。
……けど、さっきの、何…………!?