直球すぎです、成瀬くん



「…何が」

「私がこうやって不安になった時も、変わりたいって思った時も、私に真っ直ぐ言葉を届けてくれる。大丈夫だって、思わせてくれる。成瀬くんがいたから、私は変われたんだと思います。だから、本当に、ありがとうございます…!!」


成瀬くんは一瞬目を丸くしたあと、自身の前髪をくしゃっと掴んだ。


「……何急に。怖いしうぜえ」


言葉こそ強いものの、口調では本気でそう思っていないのが何となくわかる。




「……おまえかわいーんだからさ、もっと自信持てば?」

「…へ……」


突然振り返ったかと思ったら、成瀬くんの右手が私に伸びてくる。

思わずギュッと目を瞑った。






ーーーガタン、と音がして、そっと目を開けると、立ち上がって鞄を肩にかけた成瀬くんがいた。


「帰んぞ」

「…え……」

「もうそれ書き終わったんだろ、ここさみーからさっさと出るぞ」

「っえ、あっ、はい…!」


さっさと教室を出てしまう成瀬くんを追って、私も慌てて荷物をまとめて教室を出た。






……けど、さっきの、何…………!?





< 215 / 272 >

この作品をシェア

pagetop