直球すぎです、成瀬くん
『何で構うのって、好きだから』
『顔がタイプ』
『ただし、それ以外は全然好きじゃない』
好きという単語を頭に浮かべたら、成瀬くんに言われた言葉が蘇ってきた。
ああ……どうして今急に思い出したんだろう……
最初の頃に好きじゃないってはっきり言われてるし………
……でも、もしも私が成瀬くんを好きになって、成瀬くんも……………いやいやいや、やっぱりないないないないよ絶対………!!!
「……えっと……好き、というよりも、憧れの方が大きい気がする……私が変わりたいって思えるきっかけをくれたの、成瀬くんだったから…」
何とか言葉にして伝えると、目の前のまりなちゃんは体を引いて腕組みをした。
「えーそうなの?意外とお似合いな気がしたんだけどな〜、柚と喋ってる時の成瀬くん、ちょっと雰囲気違うしさ」
「あたしもそれわかるな。他の人にはほぼ無感情って感じだけど、柚相手だと若干?表情とか柔らかくなってる気がする」
「そ、そうかな…」
口調だいたい厳しいけど……それにいつも、おまえって呼ばれるし………
「…ま、まあ、柚がそう言ってるんだから、いいじゃん、ね?」
すんなりと頷かない私を見た百叶が、上手く2人を止めてくれた。
「……でー、そういう百叶はどうなのよ」
「そうだよ、学年イチの美人さん!」
「わ、私の話はいいよ…!」
「っあー!それ絶対なんかあるやつ!」
まりなちゃんは目を輝かせながら身を乗り出す。
「彼氏!?どこの誰!?」
「まりな落ち着いて」
玲可ちゃんに抑えられながらも、まだ興奮気味のまりなちゃん。