直球すぎです、成瀬くん
ある放課後。
お手洗い行ってくるからちょっと待ってて、と言われ教室で百叶を待っていると、手に持っていたスマホが鳴った。
画面を見て、意外な人からのメッセージに私は慌ててトークを開いた。
【ゆずゆず、今から俺の教室来れる?】
み、宮城くん……!?
こんな連絡が来るのは初めて……
何かあったのかもしれないと、私は百叶に断りの連絡を入れて、宮城くんの教室へ向かった。
閉まっていた教室のドアを開けると、そこには宮城くんと、百叶の姿もあった。
「え…もも…」
「おーゆずゆず!入って入ってー、急にごめんね!」
いつもと変わらない明るい声で私を手招きする宮城くんと、どうしてか百叶もいるこの状況に何となく理解が追いつかず、私は後ろ手にドアを閉めながら頭をフル回転させた。
「さっき廊下でももちゃん見かけたからちょーどいいと思って!ゆずゆずも呼んじゃった」
「お手洗いから戻るところ宮城くんとばったり会って、そのままここに…」
「…あ…そういうことだったの…?」
宮城くんに促されるまま百叶の隣の席に座ると、私たちの前に立った宮城くんは、コホン、とひとつ咳払いをして切り出した。
「このメンバーで、成瀬の誕生日パーティをやろう!」
「……え………?」
全く予想していなかった内容に、私も百叶も反応がワンテンポ遅れた。
「あいつ誕生日が12月24日なんだよ、可愛くない?クリスマスが誕生日って」
「…え……」
「誕生日全っ然教えてくんなくて去年できなかったからさ、今年は盛大に祝ってやろーと思って!」
ね!どうどう?と目を輝かせながら私たちを見る宮城くん。
突然の提案に、何が何だか…………