直球すぎです、成瀬くん
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「あーもう終わった、何もかも終わった」
初日午前中のテストを終え、いつもの4人でホールに集まりお昼を食べていると、突然まりなちゃんが背もたれに背中を思いきり預けて、天を仰いだ。
…………何もかも終わった。
あれから、成瀬くんとは一切話せていない。
それどころか、目が合ってもすぐに逸らされてしまうし、話したくても、完全に避けられていると確信してしまうほどに、成瀬くんは私の気配を察するとすぐにどこかへ消えてしまう。
そして私も、あの瞬間に初めて成瀬くんを好きだと自覚したせいで、今までどうやって話していたのか、途端にわからなくなっていた。
………まだ何も始まっていなかったけれど、突然、全て終わってしまった気がした。
「…終わったって…まだ1日目じゃん、ちゃんと勉強してたじゃん」
「してたよ、でもいざ問題目の前にするとどうしたらいいか…」
「え、それホントに勉強してた?」
「してたんだって〜〜」
半泣きで卵焼きを頬張るまりなちゃんを横目に、玲可ちゃんが「2人はどうだった?」と尋ねる。
「…うん、まあまあかなぁ」
「……あ、私も…」
「ねえ〜〜何で同じ高2でこうも頭のレベルが違うのー!ちょっとでいいからあたしに頭脳レベル分けてよ!てかいっそ代わりにテスト受けてよ!」
「それはムリでしょ、自力で頑張らないと」
「玲可のオニ」
「どこがよ」
いつも通りのこのやり取りすら、私はどこか他人事みたいに、遠くの方で声が聞こえるような感覚だった。