直球すぎです、成瀬くん
「私ちょっと成瀬くん見つけて話してくる。どういうつもりなのか聞いてくる…!」
「…え……」
突然立ち止まったかと思えば来た道を戻ろうと体の向きを変えたので、私は慌てて百叶の手を掴んだ。
「だっ、大丈夫だよ百叶…!そこまでしなくても…」
「大丈夫じゃないでしょ!このままでいいの?意味もわからず避けられて、話もさせてくれないとかありえないよ!柚がずっと傷ついたままなんて耐えられない、私無理だよこのままでいるなんて」
「も、百叶、ありがとう、でも…」
「だから私行ってくる」
強い眼差しで踵を返した百叶の手を、再度掴んだ。
「待って…!だ、大丈夫……私、自分で話すから…」
「……え…」
「……私も、このままじゃ嫌だって思ってる…どうしてあんなことを言ったのか、ちゃんと成瀬くんの口から聞きたい…」
……今のこの状態じゃ、まともに取り合ってくれるか…可能性は低いかもしれないけど……
「…嫌われてたとしても、最後にちゃんと話さないと、ここから前に進めないと思うから…だから、もう1回、ちゃんと成瀬くんと話す」
真っ直ぐに百叶に伝えると、さっきまでの張り詰めた表情が、じわりと解けた。
「……そっか…柚、強くなったね」
「………あの成瀬くんを追いかけてたからだね」
ふっと笑ったのに、どうしてか涙も溢れた。
それを優しく拭うと、百叶はぎゅっとわたしを抱き締めた。
「…私は、何があっても柚の味方だから」
「…うん、ありがとう、百叶」
百叶の細い腕にこもった力にその想いの強さを感じて、私も思いきり抱き締め返した。