直球すぎです、成瀬くん



また明日……


また明日………、と時間だけが虚しく進んだ。



そしてあっという間に、成瀬くんの誕生日を明日に控えてしまった。


今日は帰りのホームルームに姿がなかったので、今日のチャンスはもうなくなってしまった。



「…柚、帰れる?」

「…うん。帰ろう」


鞄を持って並んで教室を出ると、後ろからパタパタと足音が近づいてきた。



「ゆずゆず!」

「…宮城くん」


少し慌てた様子に、「どうしたの?」と尋ねる。



「成瀬と、何かあった?」

「え……」


まさか宮城くんからそのことについて触れられると思っていなかった私は、どう返答しようか慌てて考えを巡らせる。


「あいつ最近おかしいんだけど、めちゃくちゃ無愛想だしさ」

「え……っと…」

「……あ、いや、無愛想なのはいつも通りか…」



そのまま腑に落ちたような、でも何かが引っかかったままのような絶妙な表情で私を見る。



「……だ、大丈夫だよ」


私がそう答えると、隣の百叶がぱっと私に視線を向けたのがわかった。



「……そう?じゃあ明日の大役、ゆずゆずに任せていい?」

「え……?」

「コテージまであいつを連れてくる役!この3人なら間違いなくゆずゆずが適任でしょ、ね、ももちゃん!」


同意を求められた百叶は、ほんの少し言葉を詰まらせながら「あ…あ〜〜そうね…」と答えた。


「っしゃ決まり!んじゃ明日ね!あ、ももちゃんは明日学校終わったら俺と買い出しね!詳細あとで連絡しとく!」



それを伝えると、宮城くんは同じクラスと思われる男子数人と一緒に昇降口へ向かって行った。





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