直球すぎです、成瀬くん
建てつけの悪い音を立てながらゆっくりとドアを開けると、いつものところへ向かう。
1番奥、いつもいる位置に成瀬くんはーーー
「………いな、い…………」
いつもそこにいた、足を投げ出して鞄を枕に寝転がる姿が、そこになかった。
………大丈夫、来てくれる……大丈夫…………
時刻を確認すると、ちょうど12時を回ったところだった。
先生に呼ばれて職員室に用事があるとか、そういうのがあるだけかもしれないし……大丈夫だよ……!
そう思いながら、近くにあった椅子に座る。
ここの窓からは校門が見えて、複数人で固まって歩いている姿がいくつもあった。
そんな様子をぼんやり見ていたら、あっという間に30分が経過していた。
………成瀬くん、まだかな……
そう思いながら、恐る恐るトークを開いた。
「……っあ……!」
思わず、声に出してしまった。
私が今朝送ったメッセージに、ようやく『既読』の文字がついていた。
読んでくれた…………!
じゃあ、そろそろ来てくれるかな…………!
これだけで、胸が高鳴る。
もうすぐそこまで来ているかもしれない、求めていた姿を考えただけで、私の心はこんなに成瀬くんの影響を受けるのだと、改めて自覚をしたらおかしくて少し笑ってしまった。