直球すぎです、成瀬くん
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「…おまえ、顔真っ赤」
そう言うと、成瀬くんは私の頬に優しく触れた。
「泣きすぎ」
「な、成瀬くんのせいです…!」
成瀬くんの胸を叩くと、また楽しそうに笑う。
「おまえこのあと暇?どっか行こーぜ」
「…あっ…!」
腕を解いてそう提案した成瀬くんの言葉で、私は自分に任されていた重大な任務を思い出した。
「ん、何」
「成瀬くん、私に着いてきてください!」
「…は、え?」
事前にもらっていた住所に向かうと、そこには立派なコテージが堂々と構えていた。
「……おまえ、何ここ」
全く理解が追いついていなさそうな成瀬くんの腕を引っ張り、私はその木製のドアをゆっくりと開いた。
「お!やーーっと来た!」
「お待たせしました…!」
「遅いよ2人とも!何してたの!」
中に入るなり宮城くんの待ちくたびれたような声と、お肉が焼けたような香ばしい匂いがふわっと鼻をくすぐった。
「……何これ」
「さ、ゆずゆず、これ持って」
「え、あ、はい…!」
戸惑いを隠せない成瀬くんにはお構いなしに、宮城くんは向こうから持ってきたクラッカーを私に手渡す。
同じくクラッカーを手にした百叶も来ると、3人で顔を見合わせる。
「せーのっ、成瀬蓮くん、17歳、お誕生日おめでとうー!!!」
私と百叶は何とか宮城くんに食らいつきながら、宮城くんに続いてクラッカーを鳴らした。
突然目の前で起こったことに尚も理解が追いついていない様子の成瀬くんは、今までに見たことのない表情で、目を見開いたまま、瞬きをすることすら忘れている。
「………え、何の真似これ」