直球すぎです、成瀬くん
25
「おはよう」
「おはようございます…!」
年が明け、2年生が無事に終わり、今日から3年生になりました…!
「柚と3年連続同じクラスなんて嬉しすぎる…!」
いつも通り一緒に登校した百叶と祈るようにクラス表を確認したら、なんと3年生も同じクラス。思わず2人で手を取り合って喜んだ。
「宮藤、何組?」
「私は2組です…!」
「じゃあ隣か…」
「っしゃあー!!やーーーっと同じクラス!嬉しいね蓮クン!」
「朝からうるせえ…」
どこからか飛び出してきた宮城くんは本当に嬉しそうに成瀬くんに飛びついたものの、成瀬くんは至っていつも通りに宮城くんをあしらう。
「一緒にクリスマスの夜を過ごした仲なのに冷たーい」
「誤解を生むような言い方すんな」
ふっと息を漏らすように、口元を緩める。
あのクリスマスの日を境に、成瀬くんは少しずつ色々な表情をするようになった。
大きなリアクションを取ったりまではいかないものの、出会った頃の成瀬くんからは想像もできなかったような姿に、ちょっと信じられないような……でも、嬉しい気持ちが勝った。
だって最初の頃の成瀬くん、常に無表情だったし、唯一読み取れたことといえば不機嫌そうとか怒ってるとか、そういう、明るい感情ではなかったから……
「何じっと見て」
「っえ、あ、何でもないです…!」
「…そ。てか今日は一緒に帰れんの?」
「あ、はい…!百叶、帰りに先輩と待ち合わせしてるんだよね?」
「うん」
訊くと、百叶は嬉しそうに頷いた。