直球すぎです、成瀬くん




あの宣言通り、成瀬くんは本当に放課後百叶にプレゼンをしに来た。


まさか成瀬くんからそんなことを言われるとは思っていなかった百叶は、最初ものすごくびっくりしたように目をぱちくりとさせていたけれど、すぐに笑顔になって頷いてくれた。






「娘さんを僕にください、って言われる親の気持ちが何となくわかったような気がしたよ」

「どうして」


一緒にお昼を食べながらその時の話をしていたら、ふと百叶がそんなことを言ったので、私は思わず吹き出しそうになった。



「あの成瀬くんがね……柚への愛の力すごいよ」

「やめてよ、私は止めたのに成瀬くん聞いてくれなくて…」

「それだけ柚のこと大好きなんだね」

「だっ…」

「ほらだってこんな可愛いもん」

「やめてやめて…!」



もうこの話終わり!と半ば強引に終わらせた。



「…それで、今日で半年だっけ?」

「うん」

「早いね〜、放課後はどこ行くの?」

「成瀬くん教えてくれなくて」


半年の記念に、出かけようと誘ってくれた成瀬くん。それだけでもびっくりだったのに、行き先まで考えてくれているみたいで、ものすごく嬉しかった。

だけど、どこに行くかは全然教えてくれない。



「そういう百叶も、今日は先輩迎えに来てくれるんじゃなかった?」

「うん」


キラキラと効果音がつきそうなくらい、嬉しそうに頷く百叶。百叶の方が断然可愛いけどなあ…



「先輩、大学どう?」

「忙しそうだけど、楽しいって。毎日写真送ってくれる」

「え〜!どんな写真?」

「同じ学科の友達と撮った写真とか、食べた学食の写真とか」

「先輩、百叶のこと大好きだね」

「ちょっ…もしかしてさっきの仕返し…!?」



私がにやりと百叶を見ると、百叶もつられて笑った。




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