ドロ痛な恋が甘すぎて アミュ恋2曲目
「食うよ。モンブランプリン」
「食べよ。食べよ。
あ、あやあやの栗、ちょうだいよ。僕に」
「は? 春のにも乗ってんじゃん」
「だって、マネージャーの足で
ブランコしてたら。
体力吸い取られちゃったんだもん」
「しょうがねえな」
春には感謝したいことたくさんあるし。
栗ぐらい、くれてやってもいいか。
「春、ありがとな」
「それは、僕のセリフ。
栗、ありがとね」
俺が春輝に伝えたい感謝は
栗の何億倍も大きいんだけどな。
「お前の言う通りだったな」
「ん?」
「ステージで苺と歌って、後悔した。
ほのかへ曲じゃ、なくなっちゃったな」
「僕も、同じような経験があるから」
「え?」
「でも、これ以上は聞かないで……
僕まだ……
誰にも言えそうにないから……」
「春……」
「言ったら……
自分の部屋から
出られなくなっちゃうかも……
みんな困るでしょ?
俺が引きこもりになっちゃったら」
マー君だけは知ってるけど
と付け加えた春輝に、
これ以上突っ込めなかった。
春輝の表情を見ただけで
とんでもない苦しみを抱えているのが
わかるから。