ドロ痛な恋が甘すぎて アミュ恋2曲目



「あやあや、
 一緒にモンブランプリン食べよ」


 ピンポン玉が飛び跳ねるような
 陽気な声が、
 俺の耳に届いた。


 どうやら俺は、
 痛みに耐えきれず寝てしまったらしい。


 目を開けると、そこ春輝が立っていた。


 モンブランプリンを両手に持って
 にんまり笑顔で俺を見つめている。


「あやあやの分も、買ってきたよ」


「いらねぇ」


「せっかく。
 マネージャーの足に10分しがみついて
 コンビニまで買いに行ってもらったのに」


 心の中が
 行き場をなくしたほのかへの想いで
 雨が降りだしっそうなほど
 曇っていたのに。


 こいつ、晴れ男かよ。
 敵わねぇな。春輝には。

 
 春輝の幼稚園児並みの言動に
 つい、笑ってしまった俺。
 


「すげーな、春」


「え?」


「マネージャーに
 蹴り飛ばされなかったのかよ?」


「大丈夫だよ。
 ブランコみたいで、楽しかったし」


 また笑えてきた。
 フフって。
 気づいたら鼻から笑いが漏れてた。


 春輝は、暗い空気を浄化する
 天才だと思う。マジで。
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