こじらせ社長のお気に入り
翌朝、私が出社すると既に社長も副社長も揃っていて、2人とも社長室に詰めていた。
こんな始業前から……何か問題でもあったのかと、着いた早々に焦ってしまう。

「あっ、笹川さんおはよう」

「市井さん、おはようございます。何かあったんですか?」

社長室に視線を向ける。市井さんの顔にも〝?〟が浮かんでいる。

「よくわからないけど、笹川さんが来たら社長室へ来るようにって、社長からの伝言よ」

「社長から……?」

何かよくないことでもあったのだろうか?もしかして、また何かミスした?
急いでバッグを片付けると、今日の予定を思い起こしながら、タブレットを手に社長室へ向かった。





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