こじらせ社長のお気に入り
「でも……結果として、仕事が一つとんでしまいました。すみませんでした」
「だから、笹川ちゃんは悪くないんだから、謝る意味がわからないよ。むしろ、謝らないといけないのは、俺の方だ」
「社長が……?」
「そう。あの人さあ、前からやたら女の部分を前に出してくるんだよ。一応仕事相手だから、かわしつつのらりくらりとやってきたけど、まさかあそこでキレるとは思わなかった。
悪いのはあの人を止められなかった俺の方だ。
ごめんな、嫌な思いをさせて」
いつもは陽気な社長が、不安そうな顔をしながら私に謝罪の言葉を述べている。
急いで首を横に振って、その言葉を否定する。
「社長だって、私に対して謝るようなことはしてないですよ」
「いや。ああいうグイグイ来る人って、どうも苦手で。ある意味野放しにしてたところもあった。だから、俺が悪いんだ」
「本当に、その通りだぞ」
いつのまに入室していたのか、副社長が言葉を挟んでくる。視線を向けると、私に申し訳ないとでもいうように、軽く頷いた。そして、再び厳しい視線を社長に向ける。
「だから、笹川ちゃんは悪くないんだから、謝る意味がわからないよ。むしろ、謝らないといけないのは、俺の方だ」
「社長が……?」
「そう。あの人さあ、前からやたら女の部分を前に出してくるんだよ。一応仕事相手だから、かわしつつのらりくらりとやってきたけど、まさかあそこでキレるとは思わなかった。
悪いのはあの人を止められなかった俺の方だ。
ごめんな、嫌な思いをさせて」
いつもは陽気な社長が、不安そうな顔をしながら私に謝罪の言葉を述べている。
急いで首を横に振って、その言葉を否定する。
「社長だって、私に対して謝るようなことはしてないですよ」
「いや。ああいうグイグイ来る人って、どうも苦手で。ある意味野放しにしてたところもあった。だから、俺が悪いんだ」
「本当に、その通りだぞ」
いつのまに入室していたのか、副社長が言葉を挟んでくる。視線を向けると、私に申し訳ないとでもいうように、軽く頷いた。そして、再び厳しい視線を社長に向ける。