こじらせ社長のお気に入り
起業してからの2年ほどの間は、とにかく大変だった。わずか4人で、片っ端からきた仕事を引き受けていった。
瑞樹は、葵ちゃんとゆっくりする時間なんて、あまりなかったと思う。
ガムシャラに働いて、やっと会社も軌道に乗って人員を増やせるところまできた頃、瑞樹と葵ちゃんは結婚した。我が子をもうける前に仔犬を迎え入れた瑞樹達だったけれど、ここにきて、葵ちゃんが第一子を妊娠した。2人は幸せの真っ只中だろう。
そんな家庭に、俺がお邪魔するとか……なんて遠慮は、この2人に限っては一切いらない。
起業前から、瑞樹を通して葵ちゃんとも面識があった。
知り合った当初から、葵ちゃんは俺に対して遠慮がなかった。
容赦ないダメ出しの数々。理不尽な呼び出し。もちろん、瑞樹込みで。
まるで、俺の姉ちゃんか?と錯覚してしまうような振る舞いだった。
だけど、そこには必ず愛があった。もちろん、恋愛的な意味ではない。瑞樹が心を許している友人として、彼女は接してくれたのだ。
彼女曰く、ヘタレな俺には、瑞樹や自分のようなビシバシ言ってくれる人が必要なのだと。
ヘタレは否定するが……
俺にとって2人の存在が必要だというのは、その通りだと思う。
瑞樹は、葵ちゃんとゆっくりする時間なんて、あまりなかったと思う。
ガムシャラに働いて、やっと会社も軌道に乗って人員を増やせるところまできた頃、瑞樹と葵ちゃんは結婚した。我が子をもうける前に仔犬を迎え入れた瑞樹達だったけれど、ここにきて、葵ちゃんが第一子を妊娠した。2人は幸せの真っ只中だろう。
そんな家庭に、俺がお邪魔するとか……なんて遠慮は、この2人に限っては一切いらない。
起業前から、瑞樹を通して葵ちゃんとも面識があった。
知り合った当初から、葵ちゃんは俺に対して遠慮がなかった。
容赦ないダメ出しの数々。理不尽な呼び出し。もちろん、瑞樹込みで。
まるで、俺の姉ちゃんか?と錯覚してしまうような振る舞いだった。
だけど、そこには必ず愛があった。もちろん、恋愛的な意味ではない。瑞樹が心を許している友人として、彼女は接してくれたのだ。
彼女曰く、ヘタレな俺には、瑞樹や自分のようなビシバシ言ってくれる人が必要なのだと。
ヘタレは否定するが……
俺にとって2人の存在が必要だというのは、その通りだと思う。