こじらせ社長のお気に入り
「それにしても、社長は笹川さんが可愛くて仕方がないんですね」

なんてことを言うんだ、市井さん!!
ガバリと彼女を見やる。酔いも回っているのか、楽しそうに笑っていらっしゃるじゃないの……

「そうなんだよ。俺の大事な秘書ちゃんだからね」

この2人は、どういうやりとりをしているんだ……
本人を目の前にして、ふざけたやりとりはやめて欲しい。




「そろそろお開きにしまーす」

掛け声を合図に、各々身の回りを片付け始めた。

「社長。本当にすみませんでした」

「いいのいいの。笹川ちゃんに膝枕できたなんてね。もうね、ムフフ」

「な、なんですか、そのムフフって……」

「ん?俺の想像?」

「へ、変な想像ですよね?それ、いらないですから」

なんなのよ。なんなのよ。
そりゃあ、寝ちゃった自分が一番悪いんだけど。若干、八つ当たり気味なのはわかってる。でも、思わずにはいられない。
膝枕なんて、しなくてもいいのに。しかも、公衆の面前で。

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