新婚未満のかりそめ初夜~クールな御曹司は淫らな独占欲を露わにする~
「こういうことは二度としないでくれ。この前の日曜日のことがあったんだ。父さんに来いと言われたら、涼に拒否権などないだろ? 話なら俺も一緒に聞くから。……でも父さんになにを言われようと、俺と涼の気持ちは変わらない」

 ジョージさんが改めて気持ちを伝えると、そんな彼に社長が問いかけた。

「彼女と結婚するつもりなら、会社を継がせないと言ってもか? それでもお前の意思は変わらないか?」

 ちょっと待って。社長はなにを言っているの? そんなの絶対にだめ。だって彼がどんな思いでこれまで会社に尽力してきたか……。社長に認めてもらうためだったはず。それは社長から会社を引き継いで成り立つものだ。

 思わず口を出しそうになったが、すぐに社長に言われた言葉を思い出す。

 きっとこれには、なにか意図があるはず。

 グッとこらえて事の経緯を見守った。

「どうなんだ? 丈二」

 答えを急かされ、ジョージさんは少し考えた後、社長に告げた。

「涼と結婚する。……だが、会社も継ぐよ」

「なに?」

 片眉を上げた社長に怯むことなく、ジョージさんは続ける。
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