新婚未満のかりそめ初夜~クールな御曹司は淫らな独占欲を露わにする~
「私は陸に電話してから行くね。それじゃ涼ちゃん、健闘を祈る!!」
敬礼ポーズをすると、ばたんと閉じられたドア。資料室の前でしばし茫然と立ち尽くしてしまう。
「検討を祈るって言われても……。と、とりあえず急いで行ったほうがいいよね」
ジョージさんはもう駐車場に向かっているかもしれないし。
状況を飲み込めないままオフィスに戻る。荷物をまとめて先輩たちに挨拶をして、足早に地下へと向かう。
誰かに見られないのかと心配になったが、どうやら車通勤している社員は少ないようで、駐車場はがら空き。すぐにジョージさんの車らしき黒のセダンを見つけることができた。
もうジョージさん、乗ってるのかな? そもそもあの車が本当にジョージさんのもの?
様子を窺いながら近づいていくと、急に背後からポンと肩を叩かれた。
「わっ!?」
すぐさま振り返ると、そこにいたのはジョージさんで、びっくりした私を見て「クククッ」と喉を鳴らした。
「悪い、まさかそんなに驚くとは思わなくて」
「驚くに決まってるじゃないですか。気配もなく急に肩を叩かれたら」
いまだに心臓はバクバクいっている。
「悪かったよ。……お詫びにうまい飯を作るから」
そう言うとジョージさんは、クシャッと私の頭を撫でて前を行く。
敬礼ポーズをすると、ばたんと閉じられたドア。資料室の前でしばし茫然と立ち尽くしてしまう。
「検討を祈るって言われても……。と、とりあえず急いで行ったほうがいいよね」
ジョージさんはもう駐車場に向かっているかもしれないし。
状況を飲み込めないままオフィスに戻る。荷物をまとめて先輩たちに挨拶をして、足早に地下へと向かう。
誰かに見られないのかと心配になったが、どうやら車通勤している社員は少ないようで、駐車場はがら空き。すぐにジョージさんの車らしき黒のセダンを見つけることができた。
もうジョージさん、乗ってるのかな? そもそもあの車が本当にジョージさんのもの?
様子を窺いながら近づいていくと、急に背後からポンと肩を叩かれた。
「わっ!?」
すぐさま振り返ると、そこにいたのはジョージさんで、びっくりした私を見て「クククッ」と喉を鳴らした。
「悪い、まさかそんなに驚くとは思わなくて」
「驚くに決まってるじゃないですか。気配もなく急に肩を叩かれたら」
いまだに心臓はバクバクいっている。
「悪かったよ。……お詫びにうまい飯を作るから」
そう言うとジョージさんは、クシャッと私の頭を撫でて前を行く。