クールな王子は強引に溺愛する
「急いで対応していただいたのに、まだ予断を許さぬ状況で申し訳ない。しかし、そのときも間もなく」
エミリーにはわからない話をするリアムと父を交互に見つめると、険しい顔をしていた父が表情を緩めて言う。
「リアム様がクリフォード辺境伯になられるお披露目会には、我々も参加させてもらうつもりだ。エミリー。お前の伯爵夫人としての立派な姿も見られると期待しているよ」
「え、ええ。はい」
どう返事をしていいのか迷いつつのエミリーに対し、リアムは力強く頷く。
「はい。近いうちに必ず」
なにかリアムがクリフォード辺境伯になるのに、障害があるのだろうか。けれど、それを聞いても教えてもらえないだろう。
私はただ、リアム様を信じて待つしかないわ。